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金光寺 (京都市)[こんこうじ]
金光寺(こんこうじ)は、京都市下京区本塩竈町にある時宗の寺院。山号は市中山、院号は最勝王院。本尊は阿弥陀三尊(引接の阿弥陀如来)。 == 歴史 == 時宗十二派のうちの市屋派の本寺。『山州名跡志』によれば、承平年間(931 -938年)、踊念仏の祖とされる空也が、七条堀川小路北西角に建立したのに始まるとされる。弘安7年(1284年)、一遍が都の各地で踊念仏を行った際、空也の遺跡である当寺に立ち寄ったことが『一遍聖絵』に見える。当寺の唐橋法印は一遍に帰依して名を作阿(作阿弥陀仏)と改め、天台宗から時宗に改宗したという〔『一遍聖絵』第七、大橋俊雄『一遍聖』(講談社学術文庫、2001)174頁〕。1908年(明治41年)に、遊行派の七条道場と称され、長楽寺に統合された金光寺とは別。また平安京の東市(ひがしいち)に近いことから「市屋道場」(一夜道場)とも称された〔『日本歴史地名大系 京都市の地名』、p.900; 『京都発見 一 地霊鎮魂』、p.92〕 。 中世には、境内に市姫大明神を祀ったことから、市姫金光寺とも称された〔『日本歴史地名大系 京都市の地名』、p.900〕。 天正19年(1591年)、本願寺の寺地移転に伴って、豊臣秀吉によって現在の寺地へ移された〔『日本歴史地名大系 京都市の地名』、p.900〕。旧寺地は現在の西本願寺および興正寺の境内にあたる〔『京都発見 一 地霊鎮魂』、p.92〕。
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